カルーセル(スライドショー又は画像ローテーター)パターン

このパターンについて

カルーセルは、スライドとして参照される一連のアイテムを提示し、1 つ以上のスライドのサブセットを順次表示します。 通常、一度に 1 つのスライドが表示され、利用者は現在のスライドを隠し、次又は前のスライドを「回転」させて表示するコントロールを作動することができます。 一部の実装では、ページの読み込み時に自動的に回転が開始され、すべてのスライドが表示されると自動的に停止することもあります。 スライドには任意のタイプのコンテンツを含めることができますが、各スライドに単一の画像しか含まれていない画像カルーセルは一般的です。

すべての利用者がスライドの回転を簡単に制御し、スライドの回転によって不利益を受けないようにすることは、カルーセルをアクセシブルにするための必要不可欠な側面です。 例えば、画面上に表示されていないスライドを隠しそこなっている場合 (例: 画面外に表示)、スクリーンリーダーの利用時に混乱や方向感の喪失を感じることがあります。 同様に、スライドが自動的に回転し、スクリーンリーダーの利用者がその回転を認識していない場合、利用者はスライド 1 の要素を読み、次の要素のスクリーンリーダーコマンドを実行すると、スライド 1 の次の要素を聞く代わりに、スライド 2 の要素を知らず知らずのうちに聞くことになり、その発表された要素がまったく新しい文脈からのものであることを理解できないかもしれません。

十分な回転制御を提供するための機能には以下が含まれます:

用語

カルーセルのコンポーネントを説明するために以下の用語が使用されています。

スライド
カルーセルによって提示されるコンテンツを含む単一のコンテンツコンテナで、一連のコンテンツコンテナに含まれる。
回転コントロール
自動スライド回転を停止及び開始するインタラクティブな要素。
次のスライドコントロール
回転シーケンスの次のスライドを表示するインタラクティブな要素で、しばしば矢印としてスタイル付けされる。
前のスライドコントロール
回転シーケンスの前のスライドを表示するインタラクティブな要素で、しばしば矢印としてスタイル付けされる。
スライドピッカーコントロール
回転シーケンス内の特定のスライドを選択するための要素のグループで、しばしば小さなドットとしてスタイル付けされる。

キーボードのインタラクション

WAI-ARIA のロール、ステート、及びプロパティ

このセクションでは、3 つのスタイルのカルーセルの要素構成について説明します:

基本的なカルーセルの要素

タブ付きカルーセルの要素

タブ付きのカルーセルの構造は、基本的なカルーセルと同じですが、以下の点が異なります:

グループ化されたカルーセルの要素

グループ化されたカルーセルは、基本的なカルーセルと同じ構造を持っていますが、スライドピッカーコントロールも含まれています: